メディアECとして成長を始めたキュレーションメディア。2014年度のキュレーションメディアの市場規模は、前年度比94.5%増の178億6000万円。2017年度には、395億3000万円に拡大することが予測されています。ではなぜ、キュレーションメディアはこんなに増えているのでしょうか。その実態を探ってみました。

キュレーションメディアとは?

キュレーションメディアとは何でしょうか。40歳以上の人だったら、様々な雑誌が本屋の棚を風靡した時代を覚えていると思います。特に女性を対象にした雑誌は種類が多く、例えば20代や30代の人には、「ノンノン」や「アンアン」、中年層には「主婦の友」や「婦人画報」などが良く売れていました。それが今は、紙から情報を得る時代から、デジタルで情報を得る時代に変わりました。ほとんどの人がスマートフォンを手にし、ほとんどすべてと言っていいほどの情報が、この携帯電話で探せる時代になったのです。そこで生まれたのが、「キュレーションメディア」です。つまり、キュレーションメディアとはデジタル化した「雑誌」だとも言えます。その上に、関連の情報をビデオで見せたり、他のサイトにもリンク付けがしてあったりと、紙の雑誌とは比べられないほどの情報量の入手が可能です。

ユーザーの感性を追及するキュレーションメディア

キュレーションメディアについては、一部で批判も出ています。例えば、「キュレーションメディアにはオリジナルのコンテンツが少なく、ほとんどが引用や個人的観点で構成されている」とか「キュレーションメディアはアルゴリズムを利用した構造を持っているためPV(ページビュー、閲覧回数)が集めやすく、その分、収益をあげやすい」といった批判です。しかしそれだけで、そんなに簡単に集客ができるのでしょうか。もう一度紙の雑誌の話に戻りますが、やはり売れる雑誌と売れない雑誌があります。売れる雑誌を手に取ってみると、たとえば今流行りのファッションやアクセサリーなどの情報や、季節に合った観光情報など、読み手が必要としている情報がたくさん載っていることがわかります。集客の多いキュレーションメディアは、まさに、この「読み手」が何を欲しているかをよく理解し、その「欲しい物」をタイミングよく提供しているのです。例えば、10代後半から20代前半の女性を対象にしたキュレーションサイトがいくつかありますがが、このようなサイトでは、そうした世代の女性が興味を持ちそうな、ファッション・美容・ヘアースタイルなど流行に合わせた情報をたくさん載せています。

キュレーションメディアのビジネスモデルとマネタイズ

「ビジネスモデル」は、通常「顧客に満足を、企業に収益をもたらす仕組み」と説明されていますが、大きく分けて「広告モデル」「ECモデル」「仲介モデル」の3つのタイプがあります。これまでのキュレーションメディアは「広告モデル」が多く、集客数が多ければ多いほど、広告の数を集めることができ、収益を増やすことができていました。それが徐々にECモデルの側面も取り入れるようになってきています。ECモデルとは、Electronic Commerce(電子商業)のことで、ネット販売を意味します。このモデルでは、ユーザーがすでに何かを買いたいと思ってからアクセスするため、購買意欲を直接助長するチャンスは少ないのです。その点キュレーションメディアでは、先に挙げた広告モデルと後者のECモデルが組み合わされているため、例えば、ファッション欄の記事で人気のある洋服を紹介し、購買意欲を促すことにより、販売サイトに誘導し、収益をあげることができる仕組みになっています。

まとめ

キュレーションメディアは、2014年頃から始まった新しいネットの形態ですが、一部批判されながらも、常にユーザーの感性に沿いながら、需要をデータ分析することにより、新しいビジネス形態、新しいマネタイズを模索し、今後もますます伸びていくことが予想されます。

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